- bps
- PING
インターネットの性能を測定する際には、この2つの指標をチェックしましょう。
この2つの単位はインターネットのプラン契約や、当サイトを含む情報サイトなどでも頻繁にでてくるので、その意味を知っておくことは重要です。
bpsとは?PINGは何を表すのか?解説していきます。
また、bpsとPINGを簡単に測定する方法もご紹介していきます。
bpsとは?
「bps」とは、bit per secondの略で、1秒間あたりのデータ通信速度を表す単位です。
あたまの大文字はK(キロ)、M(メガ)、G(ギガ)、T(テラ)で、それぞれ1000の意味を持ちます。
これらの単位はインターネットのみならず様々な場所で使われていますね。
- 1Kbps = 1000bps
- 1Mbps = 1000Kbps
- 1Gbps = 1000Mbps
- 1Tbps = 1000Gbps
この数値が高いほど、インターネットの通信速度が速いと考えればよいです。
上りと下り
インターネットは「上り」と「下り」で速度が違う場合があります。
「上り」とは、データを送信することです。例えば、容量の大きなファイルを添付したメールを送信する際は、上りの通信速度が適用されます。こちらは一般的にはそこまで使用することはないので、あまり重視する必要はないかもしれません。
「下り」とは、データを受信することです。こちらの速度が非常に重要です。
インターネットを閲覧するということは、システムの視点で考えると、ウェブサーバーからデータを受信するという仕組みになっています。一見そうは見えなくても、ウェブサイトのデータをパソコン内に受け取っているのです。
インターネットの閲覧は、メールを受信するのと基本的には同じことになります。
インターネットの性能を比較する際には、特に「下り速度」が重要になります。
どれくらいの速度が必要?
youtube | 容量(1分あたり) | 必要通信速度 |
超高画質(1080p HD) | 21MB | 3.0Mbps |
高画質(720p HD) | 12MB | 2.0Mbps |
中画質(480p) | 7MB | 1.0Mbps |
低画質(144p) | 2MB | 0.3Mbps |
それでは、インターネットの速度はどれくらいあれば良いのでしょうか?
インターネットの速度が求められそうなyoutube動画の視聴に必要な通信速度はこのようになっています。
最高画質の場合でも、3Mbpsほどあれば良いようです。インターネットの通信には波があるので、5Mbpsほどあると安心です。思ったよりも速度は必要ないなという印象です。
では、ハイスペックパソコンが必要な3DCGオンラインゲームはどうでしょうか?やはりこちらも3~5Mbpsほどあれば十分です。オンラインゲームは、少量のデータを高頻度送受信する仕組みとなっているので、速度はあまり求められません。
ゲームをしながらBGMをyoutubeで流していても、10MbpsほどあればOKの様です。
インターネットの速度が真価を発揮するのは、大容量のファイルをダウンロードする時です。例えば数十GBあるオンラインゲームのクライアントをダウンロードする際には、高速光インターネットがあると便利です。
契約速度はでない
光インターネットには、いくつかの速度プランがあります。
- 100Mbps
- 200Mbps
- 1Gbps
ここで注意が必要なのが、契約プランの速度は「理論上の最高値」とされています。実際には6割程度の速度しかでません。
100Mbpsのプランでは、実際には60Mbpsほどしかでないことが多いです。
また、マンションタイプでは1本の光回線を複数世帯でシェアすることになります。1Gbpsのプランでも、10家庭でシェアすると1家庭あたり100Mbpsほどに下がってしまうのです。
戸建ての場合でも、家族が同時に使用していると、やはり速度が遅くなります。
ダウンロード速度100Mbpsを出すためには、実際には1Gbpsプランが必要ということになります。
ダウンロード時間の計算方法
ダウンロード時間の計算方法を紹介します。単位の変換数値が少し複雑なので、慣れないと難しいかもしれません。
1B(bite) = 8bit なので、8bpsあれば1秒で1Bのダウンロードをすることができます。
1秒あたり | 1分あたり | 1時間あたり | |
1Mbps | 125KB | 7.5MB | 450MB |
100Mbps | 12.5MB | 750MB | 45GB |
500Mbps | 62.5MB | 3.75MB | 225GB |
1Gbps | 125MB | 7.5GB | 450GB |
こちらのサイトで計算すると便利です。
PINGとは?
PINGとは、送受信の速度の単位です。PINGは数値が低いほど高性能です。
自分のパソコンからゲームサーバーにデータを送信し、サーバーからまたパソコンに戻ってくるまでの時間を意味します。PING値が低いほど、高性能です。
オンラインゲームでは、少量のデータを高頻度で送受信する仕組みをとっているため、このPING値が非常に重要になります。
現在のPINGはこちらのサイトで計測できます。
どれくらいのPINGが必要?
インターネットを閲覧したり、youtubeやニコニコ動画で映像を見るといった使い方であれば、PINGを気にする必要はありません。
PINGは主にオンラインゲームをプレイする際に重要となります。
PING値が50ms以下であれば、問題なくオンラインゲームをプレイできるでしょう。FPSやTPS、格闘ゲームなどの正確性と反射神経が求められるゲームでは、20ms以下が望ましいです。
通信先のサーバーの性能や距離などによっても影響されるため、すべての条件で上記のサイトで計測した数値がでるとは限りません。
オンラインゲームの運営会社が性能の低いサーバーを使用していたり、通信距離が遠くなる海外のゲームをする際には、PINGが大きく上がる可能性があります。PINGが200を超えると明らかに画面がカクついたり、遅延が発生します。
プロバイダを比較
PING値を改善するためには、優良なプロバイダを選択する必要があります。
プロバイダとは、いわば運転手です。どんなに良い車(光回線)でも、運転手の腕が悪ければ十分に性能を発揮できません。
ではどのプロバイダが良いのでしょうか?
プロバイダの性能は大手なら良いというわけでもありません。プロバイダも回線同様に、利用者が集中すると接続が不安定になります。性能が良く、利用者も多すぎないプロバイダがベストです。
全国提供しているプロバイダでは、auひかりが人気です。auひかりは回線・プロバイダともに独自サービスで管理しているため、高い品質を保持できています。また、auスマートバリューでスマホセット割が効くなど、料金面でもお得なプランです。
特定地域のみサービス提供しているプロバイダは、比較的安定性が高いと評判です。例えば東海エリアで有名なコミュファ光などがおすすめです。
一方で、プロバイダ大手のOCNやYahoo!BBはあまり評判が良くありません。シェア1位・2位の両社ですが、利用者の多さに設備が追い付いていないという現状があります。地方では遅延はほとんど発生しませんが、人口の集中する都市部で問題が発生しているようです。