光コラボのプランはかなりシンプルに作られており、戸建て用・集合住宅用の2つから選ぶことになります。
プランは2つあるとはいえ、実際にはどちらか好きな方を利用するということはできません。マンション・集合住宅にお住まいの場合、管理会社が加入しているインターネット契約を利用することになります。
つまり、入居後に自由にインターネットを選ぶということは難しくなります。マンション・集合住宅に引っ越しする予定のある方は、予めどのようなインターネット契約になっているのか、確認しておきましょう。
SoftBank AirやWi-fiといった回線のいらないモバイル通信などで代用することもできますが、料金面や速度・安定性で固定回線に劣ってしまいます。結局、マンション加入のプランに入るのがベストということがほとんどです。
回線の種類を比較
光回線の種類によって、インターネットの速度が変わります。現在では、ほとんどの光回線で最高1Gpsという高速通信が可能となっています。
マンション・集合住宅では最新のプランを契約していないことも多く、フレッツ光でも200mbpsや100mbpsの下位プランに加入しているケースがあります。
この場合、自宅のみプランをアップグレードするということはできません。光インターネット回線は下記5つのどれかに当てはまります。
- NTT(フレッツ光)
- auひかり
- NURO
- CATV
- その他電力会社系
NTT(フレッツ光)
全国で最も高いシェアを持つのがNTTの光回線です。
光回線といえばフレッツ光というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
2015年から登場した光コラボは、NTTのフレッツ光を利用した新しいサービスです。これまでは回線とプロバイダを別々に契約しなければならなかったところ、光コラボではセットでまとめて契約することができます。
集合住宅の場合、加入しているプランを利用することになります。もし管理会社がまだフレッツ光を利用している場合、自宅だけ光コラボに乗り換えるというのは難しくなります。
auひかり
KDDIが運営するauひかり回線です。電力会社の保有する光回線を利用しており、全国の様々な光インターネットサービスと提携しています。電力会社が管理する光回線ということで、工事やサービスの質の信頼の高さが人気です。
スマホ料金が割引されるauスマートバリューが利用でき、auユーザーにもっとも人気の回線です。
NURO
世界最速2Gpsの高速光インターネットサービスです。動画視聴や3Dオンラインゲームなど、とにかく速いインターネットが欲しいという方におすすめです。
マンション・集合住宅の場合、回線を他の部屋と共有するため、どうしても速度が遅くなってしまいます。高速通信のNUROであれば、共有できるキャパシティが大きいので、他の回線と比較すると、かなり高速のインターネットを利用できます。
ただしNUROは、関東県内のみのサービスとなっております。
CATV
いわゆるケーブルテレビ系列の光インターネットサービスです。他回線と比較すると、速度・安定性に難があり、あまり一般的ではありません。主に地方など、他の回線がサービスしていない地域などで利用されています。
その他電力会社系
西日本エリアで比較的シェアを伸ばしているのが、電力会社系の光回線です。電力・通信の大手として信頼性が非常に高く人気です。最近ではauひかりとの提携がすすんでおり、auスマートバリューが利用できるなどの特典もつくようになってきました。
プロバイダを比較
プロバイダとは、インターネットの接続を担うシステムです。フレッツ光では、プロバイダは別途契約する必要がありましたが、光コラボの登場によってセットで申し込みできるようになりました。
プロバイダは、インターネットの安定性の要です。
プロバイダはいわば運転手です。どんなに高性能な車(光回線)でも、運転手の腕が悪ければ期待する速度・乗り心地になりません。
質の悪いプロバイダを利用している光コラボに申し込んでしまうと、速度が不安定であったり、接続が途切れてしまうといった報告もされています。
大手光コラボ事業者では、プロバイダも選択できるようになっています。現在利用しているプロバイダと同じモノを選べば、環境を変えることなく割安な光コラボに切り替えることができます。
料金・特典を比較
インターネットの乗り換え先の条件として、もっとも重要な条件に価格があると思います。
しかし、マンション・集合住宅の場合、大家さん・管理会社が加入しているプランに入れてもらうしか選択肢はありません。
引っ越しの前に、インターネット費用はどれくらいかかるのか、どのような特典がついているのかチェックしておきましょう。
- 工事費用
- スマホセット割
- キャッシュバック
工事費用
マンション・集合住宅では、光回線の整備状況が物件によって異なります。
もっとも一般的なケースでは、管理室に基幹部のみ設置されており、部屋までの回線は別途必要となります。回線工事の費用負担しなければならず、引っ越してからインターネットを接続できるようになるまで時間がかかります。
部屋まで回線があらかじめ引いてある物件もあります。契約し、ルーター子機などを設置すればインターネットを利用できます。工事は不要なので、手続きの手間だけです。
インターネット完備物件もあります。すでに全部屋のインターネットが整備されており、入居時にIDやパスワードが渡され、すぐ利用できます。インターネット費用は家賃や管理費として支払います。
物件を選ぶ際にはインターネットの契約がどうなっているのか確認しましょう。
スマホセット割
光インターネットを比較する際に、最も重視されるのがスマホセット割です。
スマホセット割のつかないプランは対象外と言っても過言ではありません。
現在利用しているスマホのグループ会社が提供している光インターネットサービスを選びましょう。
auユーザーであればauひかり、SoftBankユーザーであればSoftBank光、ドコモユーザーであればドコモ光といった具合です。
スマホセット割では、家族すべてのスマホ・タブレットが2年間最大2,000円/月割引となります。4人家族であれば、最大8,000円も割引されます。インターネット料金以上の割引ですから、非常にお得ですね。
また、3年目以降も約1,000円/月割引がずっと継続されます。スマホセット割は、キャッシュバックとは違い、契約が続く限り毎月割引がされるのも嬉しいです。
スマホ割の有無で費用負担に大きな差ができるのがわかります。マンション・集合住宅ではプランがあまり選べないものの、できるだけスマホ割の利用できる物件を選びたいです。賃貸の場合、多少家賃が高くてもスマホ割で相殺できるかもしれません。
キャッシュバック
光インターネットを契約する際に、特典としてキャッシュバックを受け取れることがあります。
数万円単位の大きなキャッシュバックを貰えることも少なくないので、できるだけたくさん貰えるプランが良いですね。
ただし、キャッシュバックには条件がつくこともあります。
例えば、光インターネットに合わせて、光でんわや光テレビに申し込むことが条件になっていることが多いです。ネット+でんわ+テレビなら3万円キャッシュバックのところ、ネットのみだと1万円しか貰えないということもあります。
実際に契約してみたら思ったよりも特典が少なかった、ということもあるので適用条件もしっかり確認しましょう。