「NTT代理店の○○です。インターネット料金が安くなるご案内です。」
突然の電話に、驚くことでしょう。NTTからの電話?インターネット契約が何かかわるのかな?
「新しくスタートした光コラボへの切り替えで、毎月料金が安くなります。工事費用などはかかりません。皆さんプランの更新を進めていますよ。」
光コラボって何だろう?よくわからないけれど、皆やっているようだし、お金もかからないならお願いしようか・・・
ちょっと待ってください!こんなに簡単に、申し込みしてはいけません。NTT代理店という言葉で安心してしまい、内容をよく理解しないまま申し込んでしまう人が増えています。
光コラボとは
光コラボとは、2015年からスタートした新しいインターネットプランです。
これまでNTTが提供していたフレッツ光を、ソフトバンクやOCNといった別の企業が代理店販売するプランが登場しました。
ドコモやヤフー、TSUTAYA、エディオンなど多数の企業がインターネット事業に参入しています。
光コラボのメリットは主に4つあります。
- フレッツ光より安い
- 特有サービスがある
- 工事費用が不要
- キャッシュバック特典
フレッツ光より安い
フレッツ光では、インターネットの使用料が毎月6,100円ほどかかります。
一方で光コラボは、毎月5,000円前後です。
1ヶ月で1,000円以上も安くなります。年間では12,000円も差ができます。
安かろう悪かろうというわけでもありません。光コラボは、NTTのフレッツ光回線をそのまま利用するため、サービス内容はまったく同じものになります。インターネット環境は同じままで、使用料金が安くなるのです。
特有サービスがある
代理店が販売することで、各社の特有サービスがあるのが特徴です。
例えば、ソフトバンクやドコモでは、スマホやタブレットの料金が割引されます。
毎月約1,000円の割引が、スマホ1台あたり適用されます。家族4人なら4,000円も割引されます。インターネットの利用料が5,000円ほどですから、実質1,000円程度でインターネットが利用できることになります。
工事費用が不要
光コラボは、フレッツ光の代理店販売です。代理店は、あくまで窓口業務を担当するのみで、実際の光回線やインターネット接続サービスはこれまで通りNTTやプロバイダが行います。
つまり、既に現在フレッツ光の回線を自宅にもっているという方であれば、光コラボへの切り替えにあたり工事は不要となります。
契約の変更手続きのみで、上記の料金割引や特典を受けられることになります。
キャッシュバック特典
光コラボ事業者の多くは、キャンペーンを多く実施しています。
契約特典として数万円のキャッシュバックを受け取れたり、ADSLからの乗り換えで光回線工事が必要な場合は、工事費用サポート金を貰えたりします。
光コラボのキャッシュバックは、金額が非常に大きいものが多く人気です。
悪質な光コラボ事業者に注意
光コラボって良いサービスそうだ、と思えますよね。確かに、素晴らしいサービスです。
しかし、申し込み先を間違えると大損してしまいます。
先ほど紹介した大手光コラボ事業者の、さらに代理店が存在します。つまり、NTTフレッツ光の孫代理店です。
ソフトバンク光に申し込んだと思っても、ソフトバンクの代理店の可能性があるのです。もちろん、代理店だから、イコール悪いというわけではありません。
しかし、無数にある代理店の中には、悪質な事業者も含まれています。
ベンチャー企業が多い
2015年に光コラボが登場してから新しく立ち上げられた、ベンチャー企業が急増しています。
ソフトバンクやOCNといった大企業であれば、ある程度しっかりした人材とシステムを取り揃えてサービスを提供しています。
しかし、ベンチャー企業の中には従業員が5人しかいないという事業者も少なくないでしょう。少ない従業員もインターネットのプロというわけではなく、電話営業を集めただけというのが実情です。
申し越してもなかなか手続きが進まなかったり、問い合わせが繋がらないといった苦情や口コミがネット上に無数にあります。
また、最低限のリソースで利益を上げようとするこれらのベンチャー企業は、サービス内容が低かったり、キャンペーンの適用条件を複雑にして適用されにくくするなど、悪質な業者もあります。
もっとお得なプランがある
電話営業の甘い宣伝につられて、申し込みは絶対にしないでください。
本当に料金が安くなるかもしれません。しかし、もっとお得なプランがあるか調べてから申し込みましょう。
他の光コラボなら、毎月使用料が500円安くなるかもしれません。
キャッシュバックが1万円貰えます!と言われるかもしれません。しかし、別の光コラボなら3万円貰えるかもしれません。
電話口で申し込んでしまうと、割高なプランとなってしまう恐れがあります。
質の悪いサービスで苦情殺到
光コラボに乗り換えたら、インターネットが遅くなった・・・!
こんな口コミをSNSなどで見かけます。
あれ?光コラボはフレッツ光の回線を使用するから、遅くなることはないんじゃなかったの?と思うかもしれません。
確かに、光回線はフレッツ光と同じものを使います。しかし、光コラボに切り替える際に、プロバイダが変更になる場合があります。プロバイダとは、インターネットの接続サービスで、インターネットの速度や安定性の要といえるサービスです。
光コラボ事業者の中には、コストを抑えるために質の悪いプロバイダと契約しているところもあります。
「フレッツ光の回線をそのまま使いますから大丈夫ですよ!」という営業文句に騙されてはいけません。
光コラボを選ぶ際には、現在使用している同じプロバイダを選べるプランを選択しましょう。
プラン説明・サポートが無い
悪質な業者は、とにかく契約させて利益を上げようとします。
営業担当者も、営業目標の達成のために必死で、プランのデメリットを隠したり、成果に直結しないサポート業務を疎かにするケースもあります。
例えば、光コラボの転用は現在はシステム上、1回しかできません。一度、光コラボに転用したら、別の光コラボに転用したり、フレッツ光に戻すことができません。別のプランに変更する場合は、新規契約を結ぶことになります。
こういった光コラボの注意点・デメリットを、詳しく説明しないまま契約させようとする光コラボ事業者は多いです。ウェブサイト上でも、非常に小さな文字で記載されており、全て読むのは大変な労力が必要です。
あとから気づいたけれど、契約を解除すると違約金が発生してしまう・・・といたことにもなりかねないので、注意しましょう。
誇大広告に注意
光コラボのプラン比較の際には、キャンペーン内容にも注意が必要です。
誇大広告で客寄せを図る光コラボ事業者も多いです。
例えば、「総額15万円キャッシュバック!」といったキャッチコピーがあっても、必ずしも15万円もらえるとは限りません。
- 光コラボ契約:1万円
- ひかり電話:1万円
- ひかりテレビ:3万円
よくある条件が、オプションプランの追加です。ひかり電話やひかりテレビに入会することで、キャッシュバック金額が増えます。インターネット契約のみでは、1万円しかうけとれません。
- 工事費用サポート:3万円
- 違約金サポート:2万円
ADSLやauひかりなど、フレッツ光の回線を持っていない場合、新しく光回線を引く工事が必要となります。工事費用は負担が大きく、乗り換えの障害となることもあり、サポート特典がつく場合が多いです。
このキャンペーン自体は良いと思いますが、フレッツ光回線を既にもっている方は対象外になってしまいます。
違約金サポートについても同様ですね。フレッツ光からの転用の場合、違約金が発生しないのでキャッシュバックの対象外となります。
- 紹介特典1人:1万円
- 紹介特典2人:2万円
- 紹介特典3人:5万円
高額のキャッシュバックを謳う光コラボの多くは、「紹介特典」を設けています。これはつまり、家族や友人などに光コラボを紹介して契約に至れば、あなたに紹介のお礼としてキャッシュバックするというものです。
どうでしょうか?総額15万円のキャッシュバックを全額受け取れる気はしないですよね。
フレッツ光からの転用で、インターネット契約のみの場合、わずか1万円しかキャッシュバックを受け取れません。誇大広告に釣られないように、しっかりと特典条件をチェックしましょう。
上手に光コラボを選ぶ方法
- 毎月料金が安いものを選ぶ
- スマホセット割がお得
- キャッシュバック条件を確認
- 光コラボの情報収集
光コラボを比較する際には、何よりも毎月の料金が安いものを選びましょう。キャッシュバックが大きなものに目を惹かれがちですが、ずっと支払いの続く毎月料金の方が重要です。
毎月料金が500円安ければ、1年で6,000円の差になります。3年で18,000円、5年で3万円・・・と差額が大きくなっていきます。
光コラボのキャンペーン特典で、現在最もお得なのはスマホセット割です。スマホセット割が無いプランは対象外と考えてもよいでしょう。
また、先ほども紹介しましたが、光コラボのキャッシュバック条件には注意が必要です。特典を受け取るためには、どのような条件をクリアする必要があるのか、契約の前にしっかりとチェックしておきましょう。
後から条件の対象外でキャッシュバックが受け取れない、となっても遅いです。
インターネットの発達によって、消費者がより良いサービスを選択できる時代になりつつあります。
10年前ならば、なかなか他の商品やサービスとの比較も難しく、選択肢は少なかったです。
最近は、インターネット上の情報サイトや、ブログ、口コミ、SNSなどで豊富な情報を手に入れやすくなっています。しかし一方で、信用性の低い情報も目に入りやすいというデメリットもあります。
価格比較サイトとして有名な「価格.com」も、最近では広告色が強まってきています。特にインターネット回線サービスについては、かなりアヤシイ情報を掲載しています。
本当に信じてもよい情報なのかは、自分でしっかり見極めなければなりません。当サイトでは、最新のインターネットサービス情報を公開・更新しておりますので、ぜひ参考にしてください。