光コラボはフレッツ光よりも安くて、さらにキャッシュバックまで貰えると、良いことばかりです。
でも、そんなおいしい話あるわけない、と疑う方もいるかと思います。
光コラボへ「上手に」乗り換えすれば、本当にデメリットが無くこれらの、恩恵を受けることはできます。しかし、光コラボへの変更によって、思わぬ落とし穴にはまってしまう人もいます。
あらかじめどんなリスクがあるのか確認しておきましょう。
再転用は不可・新規申し込みに
フレッツ光から、光コラボへ乗り換える場合、「転用」という形式をとります。
しかし、一度転用してしまうと、フレッツ光への再転用や、別の光コラボへの転用はできなくなります。
もしフレッツ光や別の光コラボへ乗り換える場合、解約後に新規契約という形をとります。新規契約の場合は、電話番号が変更となってしまいます。
つまり、電話番号の変更なしに転用するのは、1度しかできません。
そんな馬鹿なと思うかもしれませんが、現状ではこのような仕組みになっているので、注意しておきましょう。
環境が変わるリスク
インターネットの乗り換えに気が進まない最大の理由は、もしネットが遅くなってしまったら?という心配です。
その点、光コラボでは、フレッツ光と同じ回線を利用しているため、速度に変化はでないので安心です。
ただし、光コラボへの乗り換えに伴い、少なからず環境の変化が起こる可能性があります。例えばプロバイダの変更やルーターの取り換えなど、ネット回線以外の変化がある場合、通信速度に影響を及ぼす可能性があります。
通信速度が遅くなったり、断続的に切断するなど不安定になるケースも報告されています。
現プランの違約金
光コラボへ乗り換える場合、現在のインターネット契約を解約する必要があります。
インターネットは、携帯電話と同様に2年(または3年)更新です。そして2年ごとの更新月以外で解約してしまうと、違約金が発生します。
お得な光コラボを見つけても、高額な違約金が発生してしまっては損してしまいます。光コラボのキャッシュバックなどを違約金に充てることもできますが、できれば更新月に解約したいです。
また、プロバイダも解約する必要があります。プロバイダの解約を忘れてしまうと、毎月1000円前後の支払いが続いてしまいます。プロバイダも違約金が発生する可能性があるので、チェックしておきましょう。
プロバイダによっては、月200円くらいでメールアドレスを使用できるサービスを行っているケースがあります。プロバイダを解約してしまうと、メールアドレスは使えなくなってしまうので、注意しましょう。
プロバイダを選べない
光コラボは、インターネット回線とプロバイダをセットで販売するというビジネスモデルのため、ユーザーが自由にプロバイダを選べないというケースが多いです。
これは、インターネットについてあまり詳しくないというユーザーのために、契約を簡略化しているためです。サイト上ではプロバイダについてあまり言及していないところもあります。しかし、プロバイダにこだわりのある方にとってはデメリットにもなりえます。
1つのプロバイダのみ取り扱っているという場合と、3~5プロバイダの中から選択できる形式、相談によっては自由にプロバイダを選べるものと、申し込み先の企業によって様々です。
プロバイダが現在利用しているものと違ってしまうと、ネットの速度や安定性が現在のものと全く同じになるとは保証できません。
仕事などでネット環境が悪くなるリスクは負えないという場合は、現在と同じプロバイダの光コラボを選びましょう。
光コラボで遅くなった?
インターネットを新しくする際に、せっかくだからもっと便利な環境にしたいと考えるのは自然な流れでしょう。
しかし、現在の環境とガラっと変えてしまうと、速度や安定性の検証が難しくなります。回線を変えたから悪くなったのか、それとも他の要因が影響しているのか分かりません。
都会から田舎に引っ越せば、電波の基地局から物理的に遠ざかってしまうため、ネットの速度が遅くなることがあります。一人暮らしの頃はネットが早かったのに、結婚して郊外に移り住んだら以前よりも速度がガクっと落ちたという人もいます。
筆者の実家では、田舎すぎて光回線自体が引けませんでした。なんとかブロードバンドは繋いでいますが、快適な環境とは言い難いです。
マンションから戸建てに移った場合も大きな変化があります。モデムの近くの1階と、無線で飛ばしている2階ではネットの質が大きく違います。
また、ネットは他の家電の電磁波の影響を強く受けます。例えば電子レンジのとなりのモデムを置いてしまうと、ネットが不安定になってしまうでしょう。よくあるケースとして、デスクトップパソコンの隣にモデムを設置してしまう人が多いです。パソコンも少なからず電磁波を出しており、モデムが近すぎると電波の送受信を妨げてしまいます。
光コラボに乗り換えたから遅くなったのか、それとも他に原因があるのかはしっかり見極める必要があります。
また、SNSなどに投稿される「○○に乗り換えたら遅くなった!」といった口コミは、必ずしも全て正しいとは限らないので注意しましょう。乗り換え自体が悪かったのか、他に原因があるのか確認ができません。また、当然ですが良くなって投稿する人よりも、文句の方が大きく目立つものです。
wifi・無線は質が劣る
最大速度 | |
有線LAN | 1.3Gbps |
無線LAN | 0.45Gps |
有線接続からwifiや無線接続に変えると、ネットの速度が落ちたり、不安定になる可能性が高いので気を付けましょう。
同じモデムでも有線LANであれば1Gpsまででますが、無線LAN接続にすると、0.45Gpsまでしかでません。
インターネット回線の契約は1Gpsとなっていても、モデムの規格上、無線接続ではそこまで高速にはならないのです。
また、無線LANにすると家のどこからでも繋げられる様になり便利ですが、家族が多い家庭ではネット回線が混雑してしまう可能性も高まります。1Gpsの速度で契約しても、4人で同時にネットを繋げてしまうと、1人あたり0.24Gpsまでしか使えなくなります。
なんだか動画の読み込みが遅いなと思ったら、隣の部屋で弟がネットゲームをしていた、ということもよくあります。
パソコン・環境が古いと性能を発揮できない
光コラボの高速インターネットを契約しても、自宅の環境が対応しておらず、性能を発揮できないというケースもあります。
F1レーサーでも、原付バイクに乗っていては宝の持ち腐れです。
5年、10年と立っているパソコンでは、メモリ不足でサイトが表示できていないという可能性が高いです。技術の進歩に伴いwebサイトも、動画コンテンツなど容量が大きくなっています。ネットだけではなく、パソコン環境もチェックしましょう。
キャンペーン情報が複雑
光コラボの魅力のひとつに、キャンペーンの豊富さがあります。数万円のキャッシュバックを貰えたり、工事費用が実質無料というプランも多いです。
ただ、キャンペーンの内容をしっかり確認しておかないと、適用条件を満たしておらず受け取りができない、といったトラブルの種にもなります。
キャッシュバックの時期が遅い
光コラボに契約すると3万円キャッシュバック!というキャンペーンをよく見かけます。
これだけ見ると、申し込んだらすぐに3万円貰えるのかな、と思ってしまいますが間違いです。
とある光コラボのキャッシュバックの受け取りはこのような流れになっています。
- 申し込みから10ヶ月後にキャンペーン適用審査のメールが届きます。
- メール送付から45日以内にキャンペーンサイトから申し込みをします。
- キャッシュバック申し込みから2ヶ月以内に、振り込まれます。
つまり、キャッシュバックの受け取りは最短でも1年後となってしまうのです。また、キャッシュバックの申し込みをしなければ、お金は振り込まれません。申し込みから10ヶ月も経ってから来るメールに気づかない人も多いでしょう。
これは、インターネット会社にとっても、キャッシュバック目的の詐欺や、短期の解約を減らす目的で設定されているものと思われます。しかし、普通のユーザーにとっては不便でしかありませんね。
申し込み忘れなどでクレームやトラブルも少なからず発生しており、最近では適用期間を「インターネット開通から2ヶ月後」などに短縮しているケースもあります。
解約時に違約金が追加発生
キャンペーンの条件の中に、「24ヶ月以内に解約すると違約金3万円が発生します」といった項目が記載されているものもあります。
3万円のキャッシュバックを契約から1年後に受け取ったので、解約してしまおうとはいかない仕組みになっています。もちろんそんなつもりはなく、転勤などで急きょ引っ越しが必要になった場合でも、違約金が発生します。
これはインターネットの回線の契約の違約金とは別に、キャンペーンの受け取り自体にかかる違約金です。
もし引っ越しなどで解約する可能性が前もって分かっているのであれば、キャッシュバックの受け取りをしないという選択肢もあります。
オプション申し込みなどの条件付き
キャンペーンの中には、オプションサービスを付加することで、受け取れる特典もあります。
適用条件をしっかり読んでおかないと、思ったよりもお得ではなかったということもあるので、気を付けましょう。
- 新規開通:1万円キャッシュバック
- 転用:5000円キャッシュバック
よくあるケースのひとつ目は、新規開通と転用で特典内容が変わることがあります。転用の場合は工事費用などが不要なこともあり、キャッシュバックを下げているケースが多いです。
- 一戸建て:1万円キャッシュバック
- 集合住宅:5000円キャッシュバック
集合住宅では、月額料金が安いということもあり、キャッシュバックが減額されている場合があります。
- 光コラボ:1万円キャッシュバック
- 光コラボ+光でんわ:2万円キャッシュバック
- 光コラボ+光でんわ+光テレビ:3万円キャッシュバック
インターネットの契約と同時に、光でんわや光テレビなどのオプションプランの勧誘もされます。キャッシュバックは大きくなりますが、もちろんオプションプランを付ければ毎月料金が高くなります。
この3つのキャンペーンを合わせると、「最大5万円キャッシュバック」となるのです。しかし、5万円を受け取るためには、一戸建てで新規開通、光コラボに加えて光でんわと光テレビに申し込む必要があります。
光コラボの転用でマンション住まいの場合、2万円しか受け取れません。
- 1人紹介:2万円キャッシュバック
- 2人紹介:4万円キャッシュバック
- 3人紹介:6万円キャッシュバック
キャッシュバックの金額が他のプランよりもとびぬけて高い場合、「紹介キャッシュバック」のキャンペーンをしているケースが多いです。
要するに、親族や友人などを紹介して、契約まで至れば、紹介のお礼としてキャッシュバックが受け取れるということです。
はじめの3つのキャンペーンと合わせて、「最大11万円キャッシュバック!」となるわけです。
3人も紹介しなければならないのは、非常にハードルが高いですね。